睡眠歯科外来

おとなの睡眠歯科外来

登坂歯科医院では、連携する医療機関と協力して睡眠時無呼吸症候群の治療を行っております。
睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea Syndrome:OSAS)とは、睡眠中に呼吸が止まったり、日中の眠気や倦怠感を伴ったりする病気のことです。


こんな場合は特に注意!!

  • いびきが大きいと指摘される
  • 夜中によくトイレにいく
  • スッキリと起きられない
  • 日中に強い眠気を感じる
  • 集中力が続かない

睡眠時無呼吸症候群は心血管系の合併症の発生リスクは6倍程度、脳血管障害のリスクは4倍程度に増加すると報告されており、ただ“うるさい”“ねむい”“だるい”だけではない全身状態を悪化させる可能性があるのです。

おとなの睡眠歯科外来

睡眠時無呼吸症候群の指標となるAHIってなに?

AHIとは、「Apnea-Hypopnea Index(無呼吸・低呼吸指数)」の略で、睡眠時無呼吸症候群の診断や重症度の判定に使用される指標の一つです。

AHIは、睡眠中に起こる無呼吸・低呼吸の回数を1時間あたりにどれだけ起こるかを表します。無呼吸とは、10秒以上の呼吸停止が起こることで、低呼吸とは、一定時間の呼吸の浅さや短時間の呼吸停止が起こることを指します。AHIは、無呼吸・低呼吸の回数を1時間あたりにどれだけ起こるかを平均して計算します。


AHIの基準値は、以下のようになっています。

  • 5未満:正常範囲
  • 5~15:軽度の睡眠時無呼吸症候群
  • 15~30:中等度の睡眠時無呼吸症候群
  • 30以上:重度の睡眠時無呼吸症候群

 

AHIが高いほど、睡眠時無呼吸症候群の重症度が高いとされています。重度の睡眠時無呼吸症候群は、心血管疾患や脳血管障害、糖尿病などのリスクを増加させることがあります。そのため、AHIの値が高い場合には、睡眠時無呼吸症候群の治療が必要となる場合があります。

当歯科医院では、簡易検査を受けAHIが軽度から中等度と診断された場合はスリープスプリントという、マウスピースによる治療を推奨しております。

当院での治療内容

~マウスピースと栄養指導~

当院では睡眠歯科学会に所属するドクターによるオーダーメイドの睡眠時マウスピース治療と、栄養指導も並行して行うことで“歯ぎしり”“くいしばり”“いびき”などの改善に向けた指導をさせていただきます。
また診断に際しては、睡眠外来を行っている医療機関と連携しています。

治療の流れ(保険診療の場合)

  1. 01

    1回目:所要時間50分程度/費用4,000円程度

    口腔内診査 歯周病検査 レントゲン検査 睡眠問診シート記入

  2. 02

    2回目:所要時間30分程度/費用4,000円程度

    上下型取り かみ合わせ記録 クリーニング(必要な方)

  3. 03

    3回目:所要時間30分程度/費用10,000円程度

    上下一体型マウスピース合わせ マウスピース仮SET

  4. 04

    4回目:所要時間30分程度/費用3,000円程度

    上下一体型マウスピース本SET  栄養相談(無料)

 

※むし歯があるケースや顎関節に問題がある場合、先に治療を行うこともございます。
必要に応じて睡眠指導と栄養指導を追加する場合がございます。

 

 

こどもの睡眠歯科外来

子供の睡眠時無呼吸症候群も治療をしましょう

夜中にいびきをかいたり歯ぎしりがうるさかったりしてぐっすり眠れない睡眠障害を患っている子どもは、5人に1人の割合でいると言われています。


寝ているときの症状

  • いびきをしている
  • 呼吸が数秒間止まる
  • 歯ぎしりをする
  • 眠りが浅く、何度も起きる
  • うつ伏せ寝など変な寝姿勢
  • 寝汗、おねしょがある

このような症状がある場合は、まず専門の医療機関でしっかりと診断をしてもらいましょう。

子どもの睡眠歯科

子どもの睡眠障害は健康問題にどんな影響があるのか?

子供のいびきは、成人のいびきと同様に、睡眠時無呼吸症候群の一つの症状であることがあります。いびきは、気道の狭窄や閉塞が原因となっている場合が多く、通常は口呼吸で呼吸をしているために起こります。また、扁桃腺やアデノイドなどの上気道の腫れや炎症が原因となる場合もあります。


子供のいびきには以下のような影響が考えられます。

  • 睡眠の質の低下:いびきによって睡眠中に呼吸が止まることがあり、これが繰り返されると、睡眠の質が低下し、疲れや不眠感を引き起こすことがあります。
  • 学業成績の低下:睡眠の質が低下すると、学業成績の低下につながる可能性があります。
  • 行動面での問題:睡眠不足によって、子供の行動面に問題が生じることがあります。注意力の低下や、イライラや不安定な行動などがみられることがあります。

 

子供のいびきを改善するためには、以下のような対策が考えられます。

  • 正しい寝姿勢をとる:寝るときに横向きに寝ることで、気道を広げることができます。
  • アレルギー症状の改善:アレルギーによる上気道の腫れや炎症が原因の場合は、アレルギー症状を改善することが必要です。
  • 扁桃腺・アデノイドの手術:扁桃腺やアデノイドが腫れている場合には、手術によって改善することができます。

睡眠時無呼吸症候群と噛み合わせについて

現在、お子様の4人に3人が歯ならびに問題を感じると言われておりますが、実はその原因が睡眠時無呼吸症候群である可能性があり、歯ならびが悪いのはその結果である可能性が高いのです。
当院では、ただ歯ならびを治すだけではお子様の健康に寄与できないと感じ、小児科や耳鼻咽喉科と連携して歯ならびの治療にあたっています。

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睡眠障害には栄養指導も大事!

睡眠障害は、栄養不足や偏った食生活によって引き起こされることがあります。栄養指導は、このような睡眠障害を改善するために非常に重要です。



  1. 01

    食事のタイミングを調整する

    食事のタイミングを調整することで、体内時計を整え、睡眠の質を向上させることができます。朝食をしっかりとることで、体内時計をリセットし、夜更かしを防ぐことも大事ですが、夜寝る前に過度な糖質を摂取することで睡眠中に低血糖になる(※反応性低血糖)ことで睡眠の質が下がることがあります。

  2. 02

    栄養バランスの取れた食事を心がける

    栄養バランスの取れた食事を心がけることで、体内時計を正常に保ち、睡眠の質を高めることができます。たんぱく質、ビタミンB6、マグネシウム、鉄、亜鉛などが豊富に含まれる食品を摂取することが大切です。

  3. 03

    カフェインやアルコールの摂取を制限する

    カフェインやアルコールは、睡眠の質を低下させることがあります。特に就寝前に摂取すると、深い眠りに入ることができず、睡眠の浅さや途中覚醒の原因になることがあるため、摂取を控えるか、できるだけ制限するようにしましょう。

  4. 04

    水分補給を十分に行う

    水分補給を十分に行うことで、体内の水分バランスを保ち、寝汗などで失われる水分を補充することができます。就寝前に過度に水分を摂取すると、夜中にトイレに起きることがあるため、適量の水分補給を心がけるようにしましょう。

 

登坂歯科医院では、栄養指導のスペシャリストがその方にあった栄養指導をし、睡眠だけでなく全身健康に役立つ相談を随時行っております。

 

 

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