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Column

歯のお役立ちコラム

第7回 エビデンスに基づく 洗口剤選び

歯科全般

 洗口剤選びの真実

~結局コンクールが最強な理由~

本日のテーマは洗口剤(うがい薬)です!!

皆さんの中で洗口剤を使っている人何人くらいいるでしょうか?

洗口剤は、実は数種類の成分にわかれその成分によって作用も変わってくるのです。

だからこそ、正しい使い方、正しい選択!!これがとっても重要なんです!!

今回の「洗口剤の選び方」を文献ベースで調べてみました。

日本歯周病学会誌の2016 年 58 巻 2 号 p. 86-90

歯科衛生士が知っておきたい洗口剤の応用 五味 一博先生

の文献をひも解いて解説していきます

【洗口剤を使う人は、10人に3人しかいないって知ってた!??】

まず、これは皆さんお馴染みかもしれませんが1日2回以上の歯磨きをする人は、70%以上いるのですが(歯科医師としてはこの数値は低すぎてビックリです)マウスウォッシュ(洗口剤)の使用は30%に留まるのです。ちなみにアメリカでは65%以上という数値です。

なぜ洗口剤が定着しないか、それは洗口剤=口臭予防ととらえている人がほとんだからということがいえると思います。

けども、洗口剤をわざわざ持ち歩く人って殆どいませんよね。そうするとどうしても洗口剤より手軽に口臭予防ができるものにシフトしているんですよね。実際、その手の口臭予防商品の売り上げは上がっているのです。

でも、洗口剤は虫歯・歯周病といった菌に対して作用をすることを忘れがち!

その先に口臭予防に繋がっているんですよって事になります。

【洗口剤は、イオン系・非イオン系をまずは抑えよう】

洗口剤はかなりの種類がありますが、大きく分けるとイオン系と非イオン系に別れます。

簡単に説明すると、バイオフィルム(歯の表面の汚れプラーク)の外から攻撃するのがイオン系それに対してバイオフィルムの中に入って攻撃するのが非イオン系になります。

イオン系の中には、 グルコン酸クロルヘキシジン(CHG)・塩化セチルピリジウム(CPC)塩化ベンゼトニウム(BKC)この3つになります。

非イオン系の中には、ポビドンヨード(PI)エッセンシャルオイル(EO)この2つになります。

【グルコン酸クロルヘキシジンは、最強の殺菌力でも・・】

商品名:コンクールF バトラーCHX 

菌の細胞壁に結合することで細胞膜を傷害して抗菌作用を発揮するものになります。グラム陽性菌や陰性菌を含め広い抗菌性を示します。また,歯面に吸着してプラークの再付着を抑制します。

持続力、抗菌力は一番高いのですが、その反面アレルギー症状が出ることもあります。

例えば、こんな文献も発表されていてコンクールの間違った使用により、歯肉が壊死したこともあります。なので、患者さんに使用をおススメするときは必ず使用方法を確認するようにしています。

【4級アンモニウム化合物ともいわれる、塩化セチルピリジウムと塩化ベンゼトニウム】

商品名:塩化セチルピリジウムCPC⇒※ガムデンタルリンス・モンダミン

    塩化ベンゼトニウムBTC⇒ネオステリン

一価陽イオンとなる界面活性作用による洗浄効果と細菌の細胞膜を変性させることで殺菌性を示します。クロルヘキシジンと同じように、バイオフィルムの破壊、再形成の抑制、歯肉炎に作用します。BTCはカンジダ菌にも作用するというところは特別。

ただしクロルヘキシジンより持続時間も抗菌作用も低いと言われていますが安全面では特に副作用のようなものは確認されていません。

※ガムデンタルリンスには、BKCも含まれます

【非イオン系の代表は、エッセンシャルオイル(EO)】

商品名:リステリン

リステリンⓇは、有効成分として1,8-シネオール、サリ チル酸メチル、チモール、ℓ-メントールの4つのエッセンシャルオイルを含んでおり殺菌作用の他に抗炎症作用を示します

【ポピドンヨードは口腔細菌に強い作用を示す】

商品名:イソジン

ポビドンヨードは,遊離ヨウ素の酸化作用により細菌の蛋白質合成を阻害し強い殺菌作用を有する。洗口には0.5%ポビドンヨード溶液を希釈して0.1%ほどで用いる。口腔細菌全般に対し強い殺菌作用を示します。

作用機序がわかったところで、使い分けと使用方法を説明していきます。

イオン系は、先に述べたようにプラスに帯電している。その電荷がバイオフィルムに作用をするが、歯磨剤にてブラッシングをすると歯磨剤の成分によりマイナスに帯電しているため作用が打ち消しあってしまうのです。

そのため、必ずすすぎをし歯磨剤が残っていないようにするかもしくはブラッシング後すこし時間をおいてから洗口剤を使用することで本当の効力を発揮してくれるようです。

また、非イオン系のエッセンシャルオイルも意味は違えど歯磨剤のフッ化物との兼ね合いで30分程度間隔をあけて使用する必要があります。

要するに、歯磨剤との兼ね合いでどの洗口剤を使用するにしても一定の時間的猶予が必要ということがわかると思います。

ただし、少し応用的な使用方法ですが、もともと洗口剤は歯周ポケット0.5mmまでしか作用されないとされています。

少しでも縁下プラーク(歯茎の中の汚れ)に作用させたいときは、医院内ではシリンジにてポケット内に注入するまたは超音波スケーラーの水にこれらの洗口剤を投与して縁下をスケーラーすることで効果が得られるようです。

家庭内では、歯磨剤を使用せずに洗口剤を洗口濃度よりすこし濃くして直接歯ブラシの毛先につけてブラッシングすることをお勧めします。

【まとめ】

コンクールFやバトラーCHXが口腔内細菌に対しての、抗菌作用ならびに持続時間において優位でありそうです。

しかし、安全面でのことを考慮すると、エッセンシャル系のリステリンがお勧めです。

その他のガムデンタルリンス・モンダミンはちょっと中途半端な立ち位置な気がします。

(ガムデンタルリンスは細菌BKCも配合されたので良くなったのかもしれません)

カンジタ症が疑われる患者(特に高齢者)に関しては、ネオステリンの使用を推奨します。

一般的に、コンクールFもしくバトラーCHXを使用を推奨しています。ただし濃度と使用方法はちゃんと伝えることが大事であると思っています。歯磨剤後は間隔を開けるか、よくすすいで歯磨剤を取った後に使用をするようにしましょう!

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