コラム

妊娠期の栄養素の重要性

妊娠期には、母体と胎児の両方の健康をサポートするために特定の栄養素が重要です。適切な栄養素の摂取は、胎児の正常な成長や発達、母体の健康維持に不可欠です。

妊娠期に特に重要な栄養素

1. 葉酸（フォリック酸）: 葉酸は神経管閉鎖障害のリスクを減少させる効果があり、妊娠初期に特に重要です。葉酸は穀物、葉物野菜、レンズ豆などに多く含まれています。
2. 鉄: 妊娠中は血液量が増加するため、鉄分の需要も増加します。鉄不足は貧血のリスクを高め、母体と胎児の健康に悪影響を与える可能性があります。赤身の肉、豆類、ほうれん草などの鉄を豊富に含む食品を摂取することが重要です。
3. カルシウム: カルシウムは胎児の骨や歯の発達に重要です。妊娠中にカルシウム不足になると、母体のカルシウムが胎児に供給され、母体自身の骨密度が低下するリスクが高まります。牛乳、チーズ、豆腐などのカルシウムを豊富に含む食品を摂取することが推奨されます。
4. オメガ-3脂肪酸: DHA（ドコサヘキサエン酸）などのオメガ-3脂肪酸は、胎児の脳と目の発達に重要な栄養素です。魚、ナッツ、種子などに多く含まれています。
5. ビタミンD: ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨の健康をサポートします。日光浴やサプリメント、魚、卵などから摂取することができます。

まとめ

妊娠期には、葉酸、鉄、カルシウム、オメガ-3脂肪酸、ビタミンDなどの特定の栄養素が十分に摂取されることが重要です。適切な栄養素の摂取は、健康な妊娠と胎児の正常な成長発達を支援し、母体の健康を保つために必要不可欠です。

＼この文章はこの方が記載しました／

増田綾子＜健康管理士・分子栄養学アドバイザー＞

健康管理士・分子栄養学アドバイザーの増田です。
当医院では、栄養指導を通し患者様の全身の健康管理までサポートさせていただきます。
適切な食事により今よりももっと健康に。
生活習慣病を予防していきましょう。

～資格～
2016年7月　特定非営利活動法人　日本成人病予防協会　
　　　　　　　　　　　　　　健康管理士 上級指導員
　　　　　　　　　　　　　　健康管理能力検定1級
2018年12月　一般社団法人　日本歯科TC協会　　TC Master
2023年3月　埼玉県糖尿病相談員
2023年11月　分子栄養学
　　　　　　 オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート
　　　　　　　　　（栄養アドバイザー）