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鉄と妊娠

フェリチンは体内の鉄分を貯蔵・輸送するたんぱく質であり、鉄分の代謝に関与します。一般的に、フェリチンの正常値は男性で30〜300 ng/mL、女性で15〜150 ng/mL程度です。妊娠中は、赤ちゃんの成長と母体の鉄分としての需要が増加するため、適切なフェリチンレベルを維持することが重要です。

フェリチンが70以下での妊娠中の影響については、以下の点が考えられます:

1.貧血のリスク:フェリチン値が低いと、貧血のリスクが高まる可能性があります。妊娠中の女性は、赤ちゃんの成長に必要な鉄分が増加するため、貧血を避けるためには適切な鉄分補給が必要です。

2.胎児の発達に影響:母体のフェリチン値が低い場合、赤ちゃんの発育にも影響を及ぼす可能性があります。十分な鉄分が供給されない場合、赤ちゃんの成長に必要な栄養素が不足する恐れがあります。

3.母体の健康リスク:妊娠中の貧血や栄養不足は、母体の健康面にも悪影響を及ぼす可能性があります。疲労感、免疫機能の低下、出産時の合併症のリスクなどが考えられます。

4.ママも子供も機嫌が悪くなることが多くなります。特に以下の症状が出てくることがあります。

~子供~
朝起きるのが苦手
冷え性
乾燥肌
疲労感
居眠り
落ち着きがない
情緒不安定
記憶力低下

妊娠中の鉄分摂取量や適切な栄養補給は、医師や助産師などと相談しながら適切な対策を取ることが重要です。フェリチン値が低い場合は、鉄分を含むサプリメントや食事からの適切な鉄分摂取を検討し、定期的に健康状態を確認することが推奨されます。




増田綾子<健康管理士・分子栄養学アドバイザー>


健康管理士・分子栄養学アドバイザーの増田です。
当医院では、栄養指導を通し患者様の全身の健康管理までサポートさせていただきます。
適切な食事により今よりももっと健康に。
生活習慣病を予防していきましょう。

~資格~
2016年7月 特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 
              健康管理士 上級指導員
              健康管理能力検定1級
2018年12月 一般社団法人 日本歯科TC協会  TC Master
2023年3月 埼玉県糖尿病相談員
2023年11月 分子栄養学
       オーソモレキュラー・ニュートリション・エキスパート
         (栄養アドバイザー)                 

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